お墓の平均的な値段はいくら?お墓にかかる価格相場をご紹介

お墓は一体いくらで建てられるものなのでしょうか。また、内訳として何にいくらかかるものなのでしょうか。今回は、一生に一度の大きな買い物であるお墓の値段相場と内訳についてご紹介します。

お墓の平均購入価格

お墓を建てるにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

【第13回】お墓の消費者全国実態調査(2022年)によると、一般墓の平均購入価格は158.7万円です。※この平均購入価格は「土地利用料」と「墓石代」「その他諸経費」を合算した総額となります。
それでは、墓石を建てないお墓(樹木葬や納骨堂)ではどのくらい費用がかかるのでしょうか。

同調査から樹木葬は69.6万円、納骨堂では79.4万円が平均購入金額として示されています。金額だけを見ると墓石を建てないお墓の場合、墓石を建てた場合の2分の1程度の金額で埋葬できることがわかります。

引用:【第13回】お墓の消費者全国実態調査(2022年)

お墓を購入するための費用の内訳

お墓を購入・維持するためには先述した「土地利用料」「墓石代」「その他諸経費」がかかります。

土地利用料

土地利用料とは永代使用料ともいわれ、お墓を建てる土地代を意味します。墓地は各自治体から許可を得ている区画にのみ設置できるため、お墓を建てる場合は許可の出ている土地の使用権を買うことになります。

永代使用料の名称のとおり、名義人が変わっても申請することで永代にわたって使用権を持つことになりますが、土地と違って所有権はなく固定資産税の対象にもなりません。また、土地の維持には名義人が必要なため、承継者がいない場合はお墓を建てられません。

永代使用料は敷地が広いほど高価に、アクセスが良いほど高価になる傾向があるため相場に開きがありますが、2022年の平均金額は57.7万円となっています。

墓石代

墓石代は名称のとおり、墓石に加え周辺の外柵などを作る費用を意味し、石材の材料費や加工費などがこれにあたります。
お墓を建てるにあたってかかる費用の大部分がこの墓石代になり、2022年の平均金額は110.6万円となっています。

これらはお墓の規模や墓石の材料などによって価格帯に大きな開きがあるため、実際に建てるときには納得できる価格かどうかを見定めましょう。

その他諸経費

その他諸経費には墓地管理費などが入っており、墓地の運営管理を委託するために必要な費用がこれにあたります。一般的には購入する区画によって金額が定められており、支払いは年一括や3年一括など運営主や区画によって異なります。

相場としては数千円~数万円程度です。駐車場や水道使用料などは墓地管理費から賄われているため、施設の管理運営主に支払います。墓地管理費は支払わないと永代使用権を取り消されてしまうこともあるため、注意が必要です。

まとめ

お墓を建てるにあたってかかる費用の大部分を占める「土地使用料」や「墓石代」は立地や材質で価格帯に大きな開きがあることがわかりました。

お墓の購入を検討する際は、故人の意思や遺族の管理のしやすさも重要な選定ポイントですが、後悔しないお墓選びをするために納得できる値段かどうかも見定めてみてはいかがでしょうか。